■Tシャツが嫌いだ。理由は似合わないからである。けれど他人がかっこいいTシャツを着こなしてる姿は好きだ。なので正しくはTシャツが似合わない自分が嫌いだ。

代々木第二体育館ハナレグミのライブを見てきた。矛盾しているが、いまだこうゆう場にくるとまず「Tシャツ買わなくては!」的な使命感に襲われてしまう。Tシャツが似合わないことを自覚し嫌悪しているのに、今日も当然のように手に入れて満足した。どうせあんまり着ないままどんどん溜まっていくことは簡単に想像つくが、あの絶対感にはなぜかいつも勝てない。

■そんなことはともかくとして、ハナレグミ、陽気で暖かいいいライブだった。およそ2年ぶりのワンマンということでたっぷりじっくり聴けて嬉しかった。ぐるりと客席に囲まれた中心のステージは、色とりどりの鮮やかな絨毯が敷いてあり、その上には楽器と同じようにソファーや観葉植物が置いてある。所々に置かれたそれぞれ形の異なる電気スタンドが柔らかい灯りを灯していて、さながら感じのいいラウンジのようだった。もうね「このやろう」って思うほどの洒落たいい雰囲気だったよこのやろう。


■ここ最近、永積くんがFis hmansの「Walking In the Rhythm」をライブでよく歌うので(この日も、朝霧でも歌っていた)気になり、また家でTHE LONG SEASON REVUEを引っぱりだして見ている。映画のほうじゃなくて、ライブのほう。MAGIC LOVEの「胸がかゆいほどに〜」てとこからが特に好きだ。てゆうかこのライブ、通しで見てると泣いちゃうよね。
■そのライブにも登場し、ずっとF ishmansでバイオリンとキーボードを演奏していたHO NZIさんは先月、癌で亡くなってしまったという。大人計画の「キレイ」でもバイオリンを弾いていた方だ。コーラスの声がとても伸びやかできれいだった。悲しいくらい私にはそれくらいしか記憶がなく、亡くなってはじめてたくさんの人に影響を与えていた方なのだと知る。


いつも死は突然あらわれて、大事な人をあっという間に連れってってしまう。
今年、私の周りでも人が亡くなった。これから歳をとり、人に出会い続ける以上、増えていく経験に違いはない。
大事なひとにはなるべくたくさん会いたい。

THE LONG SEASON REVUE [DVD]

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