■中野の山田五郎ことNくんが引っ越しをするというのでひやかしに行ってきた。人の引っ越しでウキウキそわそわする私とは対象に、彼はだいぶ落ちていた。どーんと。引っ越しブルーに陥り「引っ越したくない」とまで言いだしている。ここまできてなんという往生際の悪さだろう。
■なにか新居に問題でもあるのかと思ったが、おじゃましてみるとラボラトリーのような素敵なお部屋だったので安心した。あえて言うならば、前の住人が置いていった残念な感じの電気カバーは気になったが、それでも、天井に死んだおじいちゃんの顔のシミがあるとか、隣人のレンジでチンする音まで聞こえるとかじゃないのだから早く心を入れかえて新しい生活を楽しんでもらいたいものだ。

■その後、新宿へ買い物にくり出す。
Nくんがエアコンを購入し、申し込み書の住所を記入する欄に、

「世田谷」と書こうとして「世界」と書いていた。嫌がってた割には大きくでたな。

■そうして夜は、これまた最近引っ越したばかりのGくん宅へ
ご活躍の噂は聞いていたものの広いお部屋を目にして改めて実感。立派だなあ。

みんなでお料理。キッチンではケンタロウと化するGくん


ケンタロウ流おつまみなど

■めずらしい集まりだったが、居心地がよくてすっかり長居してしまった。3時をまわったころ慌ててGくん宅を後にする。外に出ると、雨がやんで空気が澄んでいた。しんとした深い朝。


■帰り道、明けてく空を眺めながらGくんからもらったばかりのおおはた雄一を聞いていたら、なんだか無性に泣きたくなった。